おめでとうございます、エミール・サウター博士

Fritz Studer AGは、第七回目となる研究奨励賞「Fritz Studer Award」を授与します。欧州の多くの国々からの応募者がありました。エミール サウター博士は、賞金額10,000スイスフランの本賞を受賞しました。

Fritz Studer Awardは、ヨーロッパ各地の大学および工科高等教育機関の卒業者を対象としています。機械産業分野におけるクリエイティブなアイデアとソリューションが求められています。「この研究奨励賞の目標は、機械産業の革新力を実行可能なソリューションで強化する論文を得ることにあります。さらに私たちはこの賞によって、科学技術分野の後進を育てたいと考えています」とFritz Studer AG社の製品開発 研究および技術責任者であるフランク フィーベルコルン工学博士は語ります。

具体的には、次のテーマを重点的に取り組みます：

• 精密加工用工作機械のための革新的な機械コンセプトまたはコンポーネント
• 工作機械産業における代替材料
• 工作機械の動的・熱的挙動のシミュレーションモデル
• 工作機械の制御とセンサーコンセプト
• 特に、研削やハードターニングなどの精密仕上げ加工における新しいまたは進化した製造技術

STUDERには、多くの研究論文、修士論文および博士論文が届きました。これらの論文は、専門家で構成される審査団によって評価されました。この審査団は、チューリッヒ工科大学工作機械・加工研究所のコンラード・ワーグナー教授/博士、ブラウンシュバイク工科大学工作機械・加工技術研究所の加工技術責任者のハンス・ウェーバー ホーフマイスター工学博士、Fritz Studer AG社の製品開発・研究および技術責任者のフランク フィーベルコーン工学博士で構成されています。論文の評価基準としては、例えば機械工業界における研究結果の実現可能性、研究アイデアの革新性とクオリティ、学術的内容、研究内容とその結果の形式および正当性などが挙げられます。

2023年のFritz Studer Awardを受賞したのは、チューリッヒ工科大学製造技術・工作機械研究所のエミール・サウター博士です。「ハイブリッド機械学習モデルを使用した高能率金属研削プロセスにおける熱損傷の検出と回避」というテーマの同氏の研究は、審査団全体から高く評価されました。

同氏の研究は、メタルボンドCBN工具を使用した外径円筒研削用の革新的な状態監視システムの開発に関するもので、熱損傷を即座に検出し、研削工具の残りの耐用年数を比較的正確に予測する。構造から生じるノイズ、スピンドル電流、力特性などのプロセスパラメータと、時間周波数変換を使用することにより、研削プロセスのプロセス特性を生成し、ワークピースに対するさまざまなレベルの熱損傷を高精度で検出します。さらに、工具寿命も推定することができます。産業界を対象とした多くの実践的なテストを伴うこの研究は、機械学習手法が研削技術における生産性の向上と部品品質の向上にもつながることを示しています。

Fritz Studer Awardでは、賞金10,000スイスフランを贈呈いたします。