UNITED GRINDING Groupのスローガンは、今年のEMO Hannoverでもモットーとなりました。UNITED FOR YOUR SUCCESS.グループは設立30周年を迎え、Transaction-Networkとの提携を発表しました。また、グループは1,000平方メートルに、研削・測定技術における3つの製品イノベーションを発表しました。

今年のEMO Hannover 2023もまた、製造業界の最新技術のショーケースとなりました。1,000平方メートル(10,765平方フィート)のブースを構えるUNITED GRINDING Groupは、今年も大きな存在感を示し、幾つかのイノベーションを紹介しました。

3つの新製品を発表

カスタマーケア特別展示エリアでは、多くの来場者が、機械を効率的に稼働率を維持するために利用可能な全ての製品とサービスについて知ることができました。

業界関係者は展示された16台の機械で以下の革新的な技術も生で体験することができました。

平面研削盤とプロファイル研削盤のスペシャリストであるBLOHMは、油圧モーターステーターの内面加工のより精密で生産的なソリューションである、PLANOMAT XT用のUNIMATEワークオートメーションシステムを発表しました。新しい縦型研削配置は、この用途に多くの利点をもたらします。また、この目的のために特別に開発されたオートメーションソリューションは、生産性の向上にも貢献します。

STUDERは、円筒研削盤S33とS31用のユニバーサルオートメーションソリューションの新しいinsertLoadローディングシステムを発表しました。この新しく標準化されたローディングシステムは、水平および垂直方向のワークを扱え、部品をセンター間およびチャックにロードできます。

また、工作機械の大手メーカーであるWALTERは、革新的な「レーザーコンターチェック」測定システムをEMOで初めて発表しました。これは、新しいタイプの青色レーザーとインテリジェントな測定システムを組み合わせたもので、研削盤や放電加工機の作業領域において、円筒工具の各種工具パラメータを非接触で高精度に直接測定するために使用されます。

Transaction-Networkとの提携

UNITED GRINDING Groupは、今年のEMO Hannoverを契機として、Transaction-Networkとの提携を発表しました。同社が開発した同名のカスタマーポータルは、スペアパーツの注文、サービスチケットの発行、機械履歴の管理などに利用できます。このポータルは、サービスプロセスにおいて顧客を積極的にサポートし、全ての重要なマスターデータ、文書、機械の履歴に24時間365日アクセスできます。これは、アフターサービスのデジタル化を新たなレベルに引き上げ、ユーザーの業務をさらに簡素化します。

このデジタルプラットフォームのユーザーは、UNITED GRINDINGだけでなく、他の機械メーカーも利用できるため、このポータルをマシンパークの大部分に導入できます。そのため、Business Development and Customer CareのGlobal HeadであるPaul Kössl氏は、情報提供のデジタル化、スペアパーツの迅速な供給、サービス依頼の迅速な処理を望む機械メーカーに、このポータルの導入を勧めています。「メーカーに依存しないカスタマーポータルは、統一されたログインやユーザーインターフェースなど、多くの利点をユーザーに提供します」と、Kössl氏は言います。「Transaction-Networkは、デジタルアフターサービスを拡大するための理想的なパートナーです」と、彼は付け加えます。私たちは、このソリューションとTransaction-Networkとの協力関係に非常に納得しており、ライセンス供与の枠を超えて同社の株式を取得しました」

また、ドイツのバーデン＝ヴュルテンベルク州ゴットマーディンゲンに本拠を置くTransaction-Network GmbH & Co.KGの設立者であるGerd Bart氏も、今回の提携を歓迎しています。「UNITED GRINDING Groupは、私たちにとって理想的なパートナーです。私たちのポータルの性能と利点を最大限に証明できるのは、どちらかと言えば、このグループの複雑性が高い場合です」と、Bart氏は言います。Transaction-Networkが開発したオープンアーキテクチャとDataXデータ統合プラットフォームのおかげで、ポータルはわずか数週間でUNITED GRINDINGの既存のITインフラに迅速かつ柔軟に統合されました。それはグループの全ブランド、全顧客の全機械の概要を提供します。「他のメーカーの機械もポータルに接続すれば、顧客にとってのメリットはさらに大きくなります」と、Bart氏はUNITED GRINDINGとの連携の将来を前向きに考えています。

しかし、グループは新製品と新しい提携だけでなく、設立記念日も祝いました。

30年のUNITED FOR YOUR SUCCESS

UNITED GRINDING Groupの歴史は、世界経済が危機に瀕していた1993年に遡ります。財団が所有するKörber AGは、この激動の時代に当時知られていたSchleifring Groupの発展と拡大に投資していました。ドイツのハンブルクに本社を置くこの技術グループのビジョンは、似たようなビジネスモデルと技術を持つ企業を結集し、顧客の利益のために相互に支援し、協力し合う強力なグループを形成することでした。

それから20年、UNITED GRINDING GroupのCEOであるStephan Nell氏のリーダーシップの元でグループはこの目標に向けて大きく前進しました。グループは、EMO Hannover 2013において現在の名称「UNITED GRINDING Group」の元で機械のデザインも含めて統一されたコーポレートデザインによって自社製品を発表しました。「初めて、私たちが一つのグループであることが外観でわかるようになりました」と、Nell氏は振り返ります。そして、この視覚的な一体感は内面的な効果も、もたらしました。グループ内の協力関係が大幅に強化され、応用や技術のノウハウが組織的に交換され、インフラストラクチャーや海外子会社が共同で設立・拡大されました。

さらに6年後、グループ内の協力関係は、ブランド横断的なC.O.R.E.技術の開発によって暫定的な最高点に達しました。このような革新的で複雑な技術の開発は、このような形で一企業が成し遂げられなかったことでしょう。「私たちは、グループ全体のソフトウェアと機械工学の専門家のノウハウと経験を結集しました」と、Nell氏はこの大規模な開発プロジェクトの成功を説明します。「そしてもちろん、その投資はグループ内の全社が負担しました。想像できるように、それは些細なものではありません」と、Nell氏は続けます。「研究開発は私たちにとって常に重要な課題です。顧客の成功を更に望むのであれば、現在だけでなく未来も含めて、最高の技術を提供する必要があります。だからこそ、景気に関係なく、毎年同じ額を研究開発に投資しています」

しかし、成功を収めている顧客と長期的な関係を築くのに必要なのは、最新技術だけではありません。何よりもまず、それは価値観の共有、相互の信頼と感謝のアプローチ、オープンで誠実なコミュニケーション、特に激動の時代においては信頼に基づいています。そして、グループ内でも顧客との取引においても、グループが非常に重視しているのがこれらの価値観です。

成功の秘訣は、この戦略と1993年に策定されたビジョンにあります。「9つのブランド、さまざまな能力、価値観の共有、幅広いノウハウ、そして数多くの海外子会社とともに、私たちはグループとして、比類なき強みを結集し、お客様の成功のために日々活用しています。簡潔に言うと、UNITED FOR YOUR SUCCESSです」と、今年のEMO展示会のモットーであり、根拠のあるグループのスローガンを説明します。