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円筒ワークの形状エラーを回避してください

円筒研削の場合、真円度と半径方向の振れには加工物を支えるセンター穴が関係します。 車のタイヤと路面の接触が摩擦を生じるのと同じように、円錐形のセンター穴が加工物の回転に影響します。 このセンター穴が事前に定義された形状と異なっている場合、加工物は不格好な仕上がりとなってしまいます。

« 理想的なセンター穴は、丸であり、楕円形ではありません »

理想的なセンター穴は丸であり、楕円形ではありません。 加工物のクランプに使用する両サイドのセンター穴は、それぞれの中心が同じ位置にある必要があります。 この前提が満たされない場合、加工物に真の中心軸がないため正しく回転しない可能性があります。 その結果は加工後の真円度で確認できます。 多くの場合、この問題はセンターを再研削して解決できます。

望ましくない円錐の形状はどのように生じますか?

望ましくない円錐の形状となる問題は、加工物の寸法に起因する可能性があります。 長く薄い加工物では、冷却剤により回転の中心部から加工物が押し出されることで不適切な結果が生じることがあります。 これを回避するには可能な限り冷却剤の使用を抑えることが重要です。 また、砥石幅が広すぎると加工物が中心から押し出される可能性もあります。また、曲げ応力は 加工物長さが最小直径の10倍を超える場合に発生します。曲げ応力による形状エラーを回避するには、曲げ応力に対抗し、加工物をしっかり固定するためのセンターレストが不可欠です。望ましくない円錐形状の問題はドレッシング工具の冷却が不十分な場合にも生じる可能性があります。ドレッシング工具が熱膨張し、研削砥石が円錐形に仕上げられてしまうのです。 さらに、摩耗したドレッシング工具と、研削軸に対して平行に位置していないドレッシング工具による悪影響も考えられます。 加工物の不安定な固定や、研削砥石の誤った送り、極端な場合にはテールストックとワークヘッドの心合わせ不良さえも、形状に影響を与える可能性があります。

円筒状の加工物における形状エラーは、研削砥石の問題から生じる可能性もあります。 例えば、研削砥石の早期の摩耗は、より硬質の砥石の必要性を示唆しているかもしれません。 仕上げ結果が不適切な場合は、ドレッシング方式と設備のオーバーホールが必要なことがあります。 また、切れ味が悪くなった砥石を正しく目立てせずに使用しないようにすることも重要です。

形状エラーに対し、 次に何をすればいいでしょうか?

一般的に、加工物がオペレーターの下に到達するまでに、既に多くのステップを踏んできています。そのため、ここでオペレーターが 加工問題の解決に取り組むことは、生産工程において非効率的です。 しかし、STUDERの円筒研削盤で形状エラーが発生した場合、お客様は原因究明や解決方法について頭を悩ます必要はありません。

STUDERは、生産支援やオペレータートレーニングまで、いつでも利用できるトレーニングプログラムを提供しています。 これらのプログラムは、お客様が、問題の原因や、その解決方法を理解するのに役立つことでしょう。