多機能CNC研削盤は、超硬合金やその他の硬質材料を使用した場合でも、工程ごとの価値を高めるのに役立ちます。今日のブログでは、その機能とメリットをご紹介します。
まず、最新のCNC研削盤に搭載されている機能の例をいくつかご紹介します。
- 万能円筒研削盤は複数のスピンドルと測定システムを備え、ワンチャックで複数の工程を行うことができます。
- 平面研削盤およびプロファイル研削盤は、同じ設定でフライス加工、穴あけ、研削、バリ取り、測定を行うことができます。
- 放電機能付き研削盤は、1回の操作で放電加工と研削を交互に行うことができます。これは1台2役の原理として知られ、サイクルタイムを短縮しながら、超硬工具またはPCD工具の精緻な表面を生成します。
同工程で測定と補正を行い、品質を向上
加工と測定を組み合わせることで、生産の大幅な最適化と品質管理の向上を実現しました。部品は希望する精度と面仕上げで繰り返し製造され、測定時間も短縮されます。
拡張した測定機能を使用すれば、同じクランピングで加工や測定プローブによる部品チェック、また、必要に応じてプログラムの最適化を行うことができます。また、機械拡張はインプロセス計測と自動補正をサポートします。
追加機能により柔軟性を向上
柔軟性は、ワンチャックで複数の工程を可能にするなど、特に円筒研削盤で顕著です。これらのCNC研削盤は、最大4枚の砥石を装着でき、最大3本の外面スピンドルと1本の内面スピンドルを備えています。この汎用性により、ショルダー、テーパー、面出し、プランジ、平面研削をワンチャックで行うことができます。
ソフトウェア、研削砥石技術、ドレッシング、測定方法の進歩により、円筒研削盤は従来5台の機械を必要とした加工を1パスで行うことができるようになりました。
CNC研削盤の操作を容易にするソフトウェアとHMI
ソフトウェアとヒューマン・マシン・インターフェース（HMI）は、プログラミング、診断、トラブルシューティング、交換などの面で、CNC研削盤の機能向上に貢献します。
HMIは、機械のプログラミングとモニタリングに関する新入社員のトレーニングを簡単かつ効率的にします。HMIは操作とモニタリングを簡略化し、ERPシステムやその他のソフトウェアと統合できます。次のようなメリットがあります。
- オペレーターは設定や操作を素早く呼び出すことができます。
- 豊富なライブラリから工具を作成し、実際に部品を研削することなく、ドライランまたはシミュレーションによってトラブルシューティングを行うことができます。
- オペレーターは機械の稼働中に次の部品をプログラムすることができます。
ソフトウェアプラグインで機能を拡張できます。次のようなオプションがあります。
- フィードレートオプティマイザーは材料除去率（MRR）を計算し、サイクルタイムを平均で約15パーセント短縮します。
- 高速回転で加工するユーザーにとって、自動バランシングは仕上げ品質とスピンドルの耐用年数も確保するために重要です。
- スケッチャーを使用すれば、設計部門のリソースを持たない企業でもツールスタジオソフトウェアを使用して工具を設計できます。
機械操作の自動化により、高い生産効率を実現
生産を最適化するための最もシンプルかつ最も効果的な方法は、機械操作の自動化です。これは反復作業だけでなく、特定のリスクを伴う作業も担います。また、休憩時間のカバーや8時間以上の生産時間の延長、無灯火での生産など、さまざまなメリットをもたらします。
複数の機械とワークステーションを接続し、測定装置、統計的プロセス管理、洗浄ステーションを接続できるシステムもあります。自動化により、マーキング、バリ取り、測定といったさらなる応用が可能になります。
適切な自動化を備えたCNC研削盤は、シフトごとに必要な作業の90%以上を行います。