工具研削での正しいクーラント使用
クーラントは機械の効率と製品の品質のための重要な要因です。しかし好条件下においてでさえ、研削に使用されるクーラントのおよそ10%しか研削砥石とワークの接触ゾーンに到達しないようです。クーラントの使用時に注意すべき点を以下ご説明します。
CNC装置で研削の際の潤滑と冷却は、砥石の寿命にも製品高品質の保証のためにも基本条件となっています。お使いのCNC装置の冷却システムは本当に効率的に作動していますか。
クーラント管理と作業効率
砥石の個々の粒子がワークから材料を研削するとき、温度が上がります。高温になりすぎると、部品が要求される仕様から外れるリスクがあります。クーラントは熱の安定に貢献し、研削時に発生するチップを洗い流します。換言すれば:クーラントは温度管理を担い、チップを排出する流体工具なのです。
クーラントは他のツールと同様に、お使いの研削工程の一部なのです:クーラントの品質はシステム全体の品質に影響してきます。クリーンで高品質なクーラントこそ重要になります。
- このようなクーラントならドレッサや砥石の耐用期間が延びます。
- 加工での厳しい公差を満たすための継続的なプロセスを保証します。
- 部品の表面がよくなり、スクラップが減ります。
- これでサイクル時間と機能停止時間ともに削減され、これによってパラメーター設定のためのコスト高な時間を節約できます。
端的に言うと、清浄なクーラントと効果的に液をかける配置は、研削盤だけではなく生産される部品にもメリットがあり、加工効率と生産性の改善につながります。
クーラント配置のための最良の方法
重要なことは装置のために適合しているクーラントを選択することです。オイルは高い潤滑性があり優れた面仕上げの高い材料除去を可能にし、同時に水溶性液体が熱を部品から優れて拡散させます。超硬金属製の工具を研削する場合、潤滑性がよくコバルトの浸出がより少ないため、ほぼオイルが使用されます。さらにオイルはダイヤモンド砥石の使用により適します。一部の機械において特定のクーラント種が必要ですが、ご利用先のメーカーに確認してください。
機械のクーラントを新しくすべき兆候に必ず注意してください。メンテナンスが良く行われている場合でも、ニーズは約10年から15年で生じてきます。こうした兆候には以下のものが含まれます:
- 粘性の増加
- 高いコバルト濃度
- 悪い匂い
- または腐食(水中細菌によるオイルの汚染)
研削液は必要な圧力と精度を得るには、クーラントに最適なラインから送ることが必要です。UNITED GRINDINGの機械は3種類のラインを使用して稼働します:
- モジュールプラスチック
低圧に最適 非常に柔軟性があるため、迅速な交換のために適します。
- 回転型ノズル
高圧下で使用。モジュールプラスチックラインと類似の使い方ですが、柔軟性を保ちながらもねじ山で固定することでより頑丈になります。
- ステンレス鋼管
圧力が非常に高い場合。クーラントが毎回正確に同じポイントに当たらなければならない砥石交換装置や標準砥石パッケージにおいて、必要な再現性があります。
忘れてはならないポイント:接触点を特定し、適量の液が適正圧力でこのポイントに当たるようにします。接触点は、研磨ディスクと工具が接触して高温になる正確なポイントです。この温度のコントロールは決定的な意味を持つため、ノズルを正確に向けることが必須となります。UNITED GRINDINGの機械にお決めいただいた場合、対応するソフトウェアをご利用になれます。このソフトウェアは正確な接触点を表示し、クーラントノズルを他では得られない高精度で向けることが可能になります。
以上のヒントをご参考になれば、高速加工をする研削盤のクーリングで物理的な課題も克服することができます。高速回転する砥石周辺は乱気流のようなもので、当然空気の流れとミストが発生します。ノズルが正しい方向を向いていないと、クーラント供給は大した意味がありません。
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